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Ritsuko Shimizu

[東京 7日 ロイター] - 任天堂の古川俊太郎社長は7日の決算会見で「ニンテンドースイッチ」の後継機種を2025年3月期中にアナウンスすることを明らかにした。スイッチは発売から8年目に入り、後継機種の発表に関心が集まっている。

古川社長は「今期もスイッチを軸とした事業展開を考えている」としたうえで「15年3月期にスイッチの存在を公表して以来9年ぶりにスイッチの後継機種に関するアナウンスを今期中に行う」と述べた。また、24年後半のスイッチのソフトラインアップを6月に公表することも明らかにした。

後継機種の詳細については「現時点で話せることはない」としたうえで「引き続き多くの方に遊んでいただきたい」と述べるにとどめた。

25年3月期の連結営業利益は前期比24.4%減の4000億円になる見通し。IBESがまとめたアナリスト25人のコンセンサス予想では、25年3月期通期の連結営業利益の平均値は4665億円だった。会社計画は市場予想を下回っている。スイッチの減速が響くほか、前提為替レートを前期よりも円高に設定したことが要因。

今期のスイッチの販売台数は14.0%減の1350万台、ソフトウエアは17.4%減の1億6500万本を見込む。

古川社長は「8年目という未知の領域に入ってきているが、ハードは新規需要や複数台の需要を創出すること、ソフトは新作のタイトル投入と定番タイトルの魅力を継続的に伝えていく」と述べた。

想定為替レートは1ドル=140円(前期実績は151.34円)、1ユーロ=155円(同163.31円)。

同時に発表した24年3月期の連結営業利益は、前期比4.9%増の5289億円だった。23年に公開された映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」関連の売上高が好調だったほか、自社ソフト売上高比率が上昇したことなどが寄与した。純利益は過去最高となった。