[23日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は23日、中国での投資銀行事業の一部について、ここ数年で「崖から落ちた」との表現で言及し、収益に打撃を受けていたことを認めた。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が同日報じた。

JPモルガンの中国事業を巡ってはロイターが今月初め、人員削減に乗り出したと報じていた。背景には景気減速や米中関係の緊張、企業の合併・買収(M&A)事業環境の回復遅れがあり、他の欧米金融機関や中国の銀行も経費削減の加速を強いられている。

ダイモンCEOの発言は同社が中国・上海で開いたイベントでの非公式な見解。FT記者が発言を確認した。同CEOは「投資銀行ビジネスの一部はここ数年で崖から落ちた」と話した。ただ同時に「浮き沈みはあるものだ」とも述べ、今後も中国で事業を続ける考えを強調したという。