Hiroko Hamada

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比457円11銭安の3万8646円11銭と、反落して取引を終えた。前日の米国株市場で、早期利下げ観測が後退して株安となった流れを引き継いで、軟調な展開が続いた。前場には一時、700円超安となる場面があった。国内金利の上昇基調も日本株の上値を抑える要因になったという。

日経平均は前営業日比597円安と、大幅下落でスタート。寄り付き後も下げ幅を広げ、前場序盤に一時735円安の3万8367円70銭で安値を付けた。前日の上昇の反動で半導体関連銘柄が軟調に推移したほか、指数寄与度の大きい銘柄群が売られた。売りが一巡すると下げ幅を縮小したが、後場は3万8600円台を中心に一進一退となった。

市場では「前日の米株安や国内金利の上昇が重しとなり、日本株は上値を追いづらい状況」(野村証券のストラテジスト・澤田麻希氏)との見方が聞かれた。午後の円債市場では新発10年国債利回り(長期金利)が前日比0.5ベーシスポイント(bp)高い1.005%に上昇、2012年4月以来12年ぶりの高水準を付けた。

国内の金利上昇を受けて、澤田氏は「物色動向としては金融株は買われやすいが、不動産セクターは軟調な地合いが続きそうだ」と指摘。目先の日経平均は「3万7000―3万9000円のレンジでの推移が続くだろう」(国内信託銀行・投資調査部長)との声もあった。

TOPIXは0.44%安の2742.54ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.44%安の1411.64ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆8624億9300万円だった。東証33業種では、海運、医薬品、電気・ガスなど6業種が値上がり。証券、鉱業、不動産など27業種は値下がりした。

個別では、前日の株高を主導してきた半導体関連が売られ、東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックが軟調。ファーストリテイリングは1%超安、ソフトバンクグループは2%超安だった。主力のトヨタ自動車は小幅安、ソニーグループは1%超安だった。

一方、資生堂は4%超高。一部証券会社が投資判断と目標株価を引き上げたことが好感された。

プライム市場の騰落数は、値上がり599銘柄(36%)に対し、値下がりが1003銘柄(60%)、変わらずが47銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 38646.11 -457.11 38506.03 38,367.70─

38,740.82

TOPIX 2742.54 -12.21 2718.41 2,715.65─2

,748.71

プライム市場指数 1411.64 -6.27 1399.46 1,398.28─1

,414.72

スタンダード市場指数 1234.62 -4.88 1232.19 1,232.19─1

,238.47

グロース市場指数 785.21 -8.34 783.96 781.92─791

.04

グロース250指数 608.14 -7.34 607.36 605.81─613

.50

東証出来高(万株) 139976 東証売買代金(億円 38624.93

)