Lisa Barrington

[ソウル 24日 ロイター] - シンガポール航空は乱気流により乗客が死亡した事故を受け、シートベルト着用に関する規則を改定したほか、飛行ルートを一部変更した。

シンガポールの放送局チャンネル・ニュース・アジアへの声明で、シートベルト着用時に温かい飲み物や食事を提供しないなど、乱気流に対してより慎重なアプローチを取っていると説明。「乗客・乗務員の安全が何よりも重要であり、今後もプロセスの見直しを続けていく」とした。

ロンドン発シンガポール行きのボーイング777─300ER機は21日、激しい乱気流のためタイのバンコクに緊急着陸した。

同便は事故後、乱気流が発生したミャンマー上空は飛んでいない。代わりにベンガル湾とアンダマン海の上空を飛行したことが航空機の飛行情報を提供する「フライトレーダー24」のデータで明らかになった。

事故では73歳の英国人の乗客が死亡し、23日夜の時点で乗客48人と乗務員2人がバンコクで入院している。病院関係者によると、48人のうち20人は集中治療室で治療を受けている。脊髄、脳、頭蓋骨を損傷しているという。