[シンガポール 25日 ロイター] - シンガポールの2月のコアインフレ率は前年比3.6%上昇し、市場予想を上回り2023年7月以来の高水準となった。医療費やレクリエーション用品・サービスの価格が上昇した。

ロイターがまとめた市場予想は3.4%。1月は3.1%だった。

総合消費者物価は3.4%上昇し、伸び率は市場予想の3.3%を上回ったほか、1月の2.9%から加速した。

貿易省とシンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は25日、今回のインフレ加速について「旧正月に伴う季節的影響を一部反映したサービスと食品の価格上昇が主導した」とする声明を出した。

コアインフレ率については、輸入コスト圧力が引き続き低下し、国内労働市場の逼迫が和らぐ中、年内は緩やかな軟化傾向を再びたどると予測。24年のインフレ率は総合、コアともに平均2.5─3.5%になる見通しという。

MASと貿易省は「シンガポールドルの貿易加重為替レートが徐々に上昇していることも、シンガポールの輸入インフレを今後数四半期にわたって抑制し続けるだろう」とした。