Josh Smith

[ソウル 27日 ロイター] - 米韓両政府は、北朝鮮による石油の違法な調達を阻止することを目的としたタスクフォース(作業部会)を今週立ち上げた。国連安全保障理事会での対立により、国際的な制裁の行方が不透明になる中、対策を強化する。

初会合がワシントンで26日に開催され、韓国外務省によると、外交、情報、制裁、海上阻止活動を担当する政府機関から30人以上が参加した。

双方はロシアが北朝鮮に石油精製品を提供している可能性を巡る懸念を表明し、両国の違法な協力を停止する方法について話し合ったという。

同省は声明で「石油は北朝鮮の核・ミサイル開発と軍事態勢にとって不可欠な資源となっている」と指摘した。

また、米国務省の発表によると、タスクフォースは北朝鮮の石油精製品調達ネットワークを混乱させる措置を検討しており、制裁逃れの摘発、一方的な制裁指定、意図的かどうかにかかわらず石油出荷を手助けしている地域全体の民間セクターや第三者機関の関与などが含まれる。

将来的には石炭販売など、他の制裁逃れも標的にする可能性があるという。