[ボルティモア 27日 ロイター] - 米東部メリーランド州ボルティモアでシンガポール船籍の貨物船が衝突して橋が崩落した事故を巡り、 米運輸安全委員会(NTSB)のホメンディ委員長は27日、貨物船からブラックボックスを回収したと発表した。早ければ同日中にも事故当時の状況が時系列で明らかになる可能性があるという。

依然行方不明となっている作業員6人の捜索活動も再開された。6人は事故当時、橋で補修作業を行っていた。メキシコやグアテマラ、エルサルバドルからの移民が含まれるという。

事故で閉鎖されたボルティモア港は米東海岸の主要港の1つで、自動車の取り扱い量が多く、同港のデータによると、2022年には75万台以上の自動車を取り扱っている。

供給網への影響が懸念されるものの、物流専門家らは、他の東海岸沿いの港には十分な輸送能力があるため、ボルティモア港閉鎖による米サプライチェーン危機や商品価格の高騰は見込んでいないとしている。