[28日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は27日、軍パイロットとの会合で、ロシアは北大西洋条約機構(NATO)加盟国を攻撃する意図はないが、西側諸国がウクライナにF16戦闘機を供与したらロシア軍はそれを撃ち落とすとけん制した。

NATOはソビエト連邦崩壊後に東方に拡大しているが、ロシアはNATO加盟国を攻撃する計画はないと述べた。

「これらの国に対して攻撃的な意図は持っていない」とし、「ポーランドやバルト三国、チェコも警戒しているが、ロシアが他の国を攻撃するという考えは全くのナンセンスだ」と指摘した。

西側諸国がウクライナに供与を確約しているF16戦闘機については、供与されてもウクライナの戦況が変わることはないとの見方を示した。

「戦車や装甲車、多連装ロケットランチャーを含むその他兵器を現在破壊しているのと同じようにF16を破壊するだけだ」と述べた。

F16戦闘機は核兵器の搭載が可能であることを考慮しなければならないとし、「当然、第三国から使用されるのであれば、どこに配備されようとわれわれにとっては合法的な標的になる」と説明した。

ウクライナのクレバ外相はこれに先立ち、数カ月以内にウクライナにF16が届くと述べていた。

ベルギー、デンマーク、ノルウェー、オランダなどがF16の供与を表明。諸国連合がウクライナのパイロットにF16訓練を提供すると約束した。