[バンコク 28日 ロイター] - タイ工業省が28日発表した2月の製造業生産指数は前年比2.84%低下した。自動車生産台数の減少や高水準の家計債務が影響し、17カ月連続のマイナスとなった。

ロイターがまとめた市場予想(3.9%低下)より小幅にとどまった。1月は2.94%低下していた。

同省工業経済局の当局者はブリーフィングで、内需と輸出の低迷により自動車生産台数は7カ月連続で減少したと述べた。

製造業生産指数は1─2月では前年同期比2.88%低下した。

工業省は指数が今年2─3%上昇すると予測している。2023年は3.78%低下した。

タイ工業連盟によると、2月の自動車生産台数は前年同月比19.28%減少した。ピックアップトラックの生産減少や電気自動車(EV)の輸入増加が主な要因だった。

家計債務は23年9月末時点で16兆2000億バーツ(4454億ドル)、対国内総生産(GDP)比率90.9%と、アジア地域でも特に高い水準にある。