[ワシントン 3日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は3日、アゼルバイジャンのアリエフ大統領と会談し、隣国アルメニアとの和平推進の重要性を協議した。

ミラー国務省報道官の声明によると、ブリンケン氏はアリエフ氏に対し、国境で緊張を高めることは正当化できないと伝え、双方の攻撃的な行動や発言は和平努力を阻害することになると指摘。

一方、アゼルバイジャンは、アリエフ氏がアルメニア、米国、欧州連合(EU)が5日に行う会談を巡り「透明性と統合性を欠いていると不満を表明した」と説明した。

同氏はEUと米国によるアルメニア支援強化について、同国への軍事支援の可能性に対するアゼルバイジャンの懸念と相まって、地域の軍拡競争を助長して挑発に発展するのではないかと懸念を表明したという。

ブリンケン氏からは、5日の会談はアゼルバイジャンに敵対する意図ではなく、アルメニア経済に焦点を当てたものという説明があったという。