Stella Qiu

[シドニー 18日 ロイター] - 豪連邦統計局が18日発表した3月の雇用統計は、就業者数が予想外に減少し、失業率が上昇した。堅調な労働市場が今後緩む見通しが依然として示された。

市場の反応は総じて抑制的だった。豪ドルはいったん下落したが、その後1豪ドル=0.6440米ドルに回復。3年債先物は96.1を維持した。

市場は金利がピークに達したとみているが、金融緩和はまだ先で、おそらく12月になると見込まれている。

就業者数は前月比6600人減少。2月は11万7600人増(改定値)だった。市場では1万人増が見込まれていた。

フルタイムの就業者数は2万7900人増加。失業率は前月の3.7%から3.8%に上昇した。市場予想は3.9%だった。

アナリストによれば、3月のデータは季節的な統計上の大きな変化の影響がなくなるため、現在の労働市場の状況をより明確に読み取ることができる。

統計局は「3月の雇用への流入は一段と通常のパターンに戻っている。労働市場は比較的タイトなままだった」と指摘した。

中央銀行は現在の労働市場の状況をタイトと判断したが、失業率は6月までに4.2%、年末までに4.3%に上昇するとみられている。