Crispian Balmer Humeyra Pamuk

[カプリ(イタリア)/ワシントン 19日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は19日、中国は現在、ロシアに兵器の重要部品を提供することでロシアによるウクライナ侵攻を支援していると非難した。

ブリンケン長官はイタリア南部のカプリ島で開かれていた主要7カ国(G7)外相会合後の記者会見で、中国によるロシアの防衛産業の支援について「欧州の安全保障に対する冷戦終結以降最大の脅威」をあおっていると指摘。米国は中国などに対し、ウクライナにおけるロシアの戦争を支援すべきではないと明確に伝えてきたと述べた。

その上で「現時点で、中国がロシアの防衛産業基盤に対する主な貢献者になっている。中国は工作機械や半導体などの軍民両用製品を(ロシアと)共有しており、これがロシアの防衛産業基盤の再構築に役立っている」と言及。中国はウクライナに侵攻するロシアを支援しながら、欧州諸国と友好関係を保とうとすることはできないとの考えを示した。

ドイツのベーアボック外相も「ウクライナに対する違法な戦争を進めているロシアとの緊密な協力関係を中国が公然と追求する場合、われわれは受け入れることはできない」と述べた。