[ロンドン/モスクワ 2日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」は、現在実施している6月末までの日量220万バレルの自主減産を、需要が回復しない場合には続ける可能性がある。複数の関係筋が明らかにした。正式な協議はまだ開始していない。

自主減産している国の3人の関係筋は減産延長の可能性が高いとし、うち1人は減産が2024年末まで延長される可能性があるとした。

一方、他の1人の関係者はOPECプラスが何らかの変更を決定するにはサプライズ的な需要増が必要だろうとの見方を示した。

他の2人の関係者は正式な協議はまだ開始されていないと指摘し、うち1人はOPECプラスはまだ延長についてどちらかに傾いてはいないと述べた。

エナジー・アスペクツのリチャード・ブロンズ氏は「私たちはOPECプラスが6月の後も(自主減産を)延長する可能性は十分あると考えているが、まだ議論と意思決定の本格的な段階に入ったとは考えていないため確固とした見解は示していない」とコメントした。

OPECプラスは、次回の閣僚級会合を6月1日にオーストリアの首都ウィーンで開く。OPECはコメント要請に応じなかった。