[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアのショイグ国防相は23日、ロシアは西側から供給された兵器が保管されているウクライナの基地への攻撃を強化すると表明した。背景には、米国がウクライナへの安全保障支援を目的とした法案の成立に向けて動いていることがある。

ショイグ氏は、国防当局者らに対してロシアは「西側兵器の優位性という神話を一掃した」とし、ロシア軍は1000キロ(600マイル)の戦線で先手を取ったと主張した。

ショイグ氏は、米下院が今月20日に法案を可決した610億ドル近くに相当する新たな軍事援助パッケージをウクライナに提供する構えだと言及した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、パッケージの一部として長射程の地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」をやがて受け取ることになると述べた。米当局によると、援助には弾薬の供給や防空システム用の迎撃機が含まれる。

ショイグ氏は「米国とその同盟国による脅威に応じて、われわれは軍隊の構成と構造を向上させ、最も使われる武器と軍事装備の生産を増やし続ける」とし、「西側兵器の兵たんセンターと保管基地に対する攻撃の度合いを強める」と訴えた。