Felix Light

[トビリシ 30日 ロイター] - 旧ソ連構成国ジョージアで30日、外国から資金提供を受けている団体を規制する「外国の代理人」法案に抗議するデモが行われ、治安部隊が催涙ガスなどを使ってデモ隊を排除した。野党や西側諸国は同法案がロシアの影響を受けていると批判している。

ロイター記者は一部の警察官が瓶などを投げたデモ隊に暴行し、催涙ガスや放水銃などを使って議会周辺から排除するのを目撃した。

法案は資金の20%以上を国外から受けている団体に外国の代理人として登録を義務付ける内容。反対派はロシアで同様の法律が言論弾圧に使用されているとし、「ロシアの法律」と呼んで反発している。

米英や昨年12月にジョージアに加盟候補国の地位を与えた欧州連合(EU)も法案に批判的で、EUは統合に向けた進展が滞る可能性があるとしている。

17日に法案が第1読会を通過して以降、数千人のデモ隊が連夜トビリシ中心部の通りを封鎖している。

「ジョージアの夢」など与党勢力が支配する議会は法案を可決する可能性が高い。