Brad Brooks

[1日 ロイター] - 米西部アリゾナ州の州議会上院は1日、人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁じた1864年の州法を廃止する法案を可決した。下院は先週可決済みで、近くホブス知事(民主党)の署名を経て成立する見通し。

投票では共和党議員2人が党の方針に反して廃止法案に賛成票を投じ、法案は賛成16、反対14の賛成多数で可決された。

エバ・バーチ上院議員(民主党)は議会で「われわれは間違った法律を廃止するためにここにいる。女性が投票を禁じられていた時代に作られた、女性についての法律を順守してほしいと思っているわけではない」と述べた。

一方、中絶禁止法の存続を支持するウェンディー・ロジャーズ上院議員(共和党)は、同法の廃止はアリゾナ州の保守的価値観に反すると指摘。「人の一生は受胎と同時に始まる。1864年の考え方は正しかった。2024年も正しいことを続けるべきだ」と述べた。

アリゾナの中絶禁止法は長い間効力を持たなかった。しかし州最高裁が4月初旬に再び効力を認める判断を下したため、廃止法案が成立しなければ数週間以内に効力を持つ予定だった。