[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツ外務省は6日、ロシアがドイツの防衛・航空宇宙企業などにサイバー攻撃を仕掛けた疑惑に関連し、駐ロシア大使を一時的に帰国させたと明らかにした。召喚は外交儀礼に沿ったもので、大使はベルリンに1週間滞在した後にモスクワに戻る。

問題となっているのは、ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)と関係が深いとみられているハッカー集団「APT28」。「ファンシーベア」の呼び名で知られており、ドイツ政府は物流、防衛、航空宇宙、IT分野の企業のほか、与党・社会民主党(SPD)などを標的に2年前からサイバー攻撃を仕掛けていると指摘している。

この件に関してロシア外務省のほか、首都ベルリンのロシア大使館からコメントは得られていない。