バイクで観光地巡りを楽しむ人も多いゴールデンウィーク。岡山市中区に県の内外から多くのバイクの愛好家が集まる神社があります。一体なぜ。取材するとライダーを惹きつける神社の取り組み、そしてツーリングしながら参拝の証を集める全国的なムーブメントがありました。

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神社の駐車場に坂道を上って、次々とやってくるバイク。岡山市中区東山の玉井宮東照宮です。

(ライダー)
「ここが『バイクの神社』っていうので」

多い時には1日50人以上のライダーが訪れるといいます。

(ライダー)
「バイク乗りなら絶対たくさん来ているはず」

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(後藤克弥記者)
「神社の入り口にあるこちらの看板、ツーリングオアシスと書かれています。バイクと関係がありそうです」

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訪れた人がボードに貼っていったステッカーもバイク関連のものが多いようです。さらにお守りのコーナーには、ツーリングの安全に特化した「道楽御守」が。

オフロードバイクで現れたこの男性は?

(記者)「Qこちらの方ですか?」

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「そうです。玉井宮東照宮の禰宜の佐々木です」

(玉井宮東照宮 禰宜 佐々木浩之さん)「もともと私が非常にバイクが好きだというのもありまして、神社のほうも氏子・崇敬者の方も少しずつ離れていっている状況の中、新しいことをしたいと」

強運の神を祀り、安産などに加え交通安全のご利益もあるというこの神社でのバイクに特化したおもてなし。さらに訪れるライダーが参拝の証として集めているのがこちら。

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(ライダー)「御刻印」

(記者)「御刻印っていうんですか」

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御朱印ならぬ「御刻印」。全国の神社仏閣で2021年に始まったものです。初めに革のお守りの頒布をうけ、専用の器具でマークを刻みます。巡る順番や押し方により自分だけの1本に仕上がります。

(記者)「Q今回2か所目ですか?」

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(ライダー)
「私はもう2本目で、これが四国だけで集めたやつ」

ツーリング愛好家を中心に広がりを見せると、参加する神社や寺も増え、現在全国で60あまり。中国地方で唯一「御刻印」が押せる玉井宮東照宮にも多くのライダーが訪れるようになったのです。

(ライダー)
「やっぱりよっしゃ埋まった埋まったっていうのはありますね。いわゆる達成感は。なかなか、神社とか本来バイクとしては近寄りがたいものがあったが、身近に感じるようになった」

RSK

(玉井宮東照宮 禰宜 佐々木浩之さん)
「嬉しい限りです。私自身、バイクの方がどういったバイクに乗ってこられるか見られるので良かったと思いながら、今までバイクを見られませんでしたから」

RSK

ライダーのためのお守りやおもてなし、これに「御刻印」も加わり、新たな親和性を持つようになった神社とバイクです。