香川県琴平町の金刀比羅宮の本宮や別宮など12棟が、歴史的価値が高いとして国の重要文化財に指定される見通しとなりました。

琴平山の中腹に鎮座する金刀比羅宮は、古くから「さぬきのこんぴらさん」として崇敬を集めてきました。今回新たに国の重要文化財に指定されるのは、本宮や別宮など12棟の社殿群です。

本宮の壁や天井には、桜の木を表現した木地蒔絵が施されています。

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本宮と別宮を約40メートルの渡り廊下でつなぐ配置は、金刀比羅宮独特のものです。今回の指定は、明治新政府の神仏分離で寺院から神社へと変容した境内の姿を現在に伝えている点などが高く評価されました。

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(金刀比羅宮 琴陵泰裕宮司)
「当宮としては誇りに思いますし本当にありがたいことだと思っております。ひとりでも多くの方、特に外国の方に、日本の文化をよく知っていただくためにも価値を広めていくように考えております」

指定されれば、国の重要文化財建造物は香川県内で32件65棟になります。