「城泊(しろはく)」ってご存じですか?文字通り城に泊まることなのですが、ただ宿泊するだけではない、インバウンドや富裕層などを狙った、殿様気分を味わえるプランだといいます。丸亀城で予約の受付が始まりました。

石垣の名城として知られ、現存する天守のひとつでもある丸亀城です。
城泊の受け付け開始を記念したセレモニーでは、香川県の池田知事や丸亀市の松永市長らが出席し、テープカットが行われました。

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宿泊施設となるのは、丸亀城の三の丸に移築された丸亀藩主・京極家の屋敷、延寿閣別館です。建築当時のまま残る天井や欄間などが歴史を感じさせます。

宿泊者には城主の気分を味わい丸亀の文化に触れてもらおうと、さまざまな企画が用意されています。伝統工芸のうちわづくりを体験したり、夜には、国の重要文化財である天守を貸し切り、ナイトラウンジとしてお酒を楽しむこともできます。

(丸亀市観光協会 高濵和則理事長)
「海も見えます。山も見えます。丸亀市内が全部見られるパノラマが最大のウリです。いちばんは城主の気分になってほしい」

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料金は1泊2日、2人の利用で126万5000円です。宿泊客の受け入れは7月1日からの予定で、収入の一部は市の文化財保護に充てられます。

外国人からの問い合わせはありましたが、現時点で予約はいまのところありません。当面の目標は、30組の宿泊だということです。