特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、さぬき市のコンビニエンスストアの店長らに感謝状が贈られました。全国で急増する特殊詐欺の被害。そのひとつが、電子マネーを購入するよう指示され金をだまし取られるというものです。

RSK

さぬき市防犯協会とさぬき警察署から感謝状が贈られたのは、ファミリーマートさぬき志度店の中田慎治店長ら2人です。中田店長は今年4月、80代の男性客が3万円分の電子マネーを購入しようとしたことを不審に思い、買わないよう男性を説得し警察に通報しました。こうした事案が、月に何度かあるといいます。

(特殊詐欺被害を防いだ中田慎治さん)
「月に何回かはやっぱりあったりするので、すぐさま声かけさせてもらって、その場でおさえられる時もあれば、頑なに口を閉ざして『大丈夫だから』と断られる方も多いので、なかなか止められるところで止められないということも正直多いなって感じますね」

(スタジオ)さぬき市ではきょう(22日)、2つの店舗に対して詐欺被害を防いだとして感謝状が贈られています。いずれも「電子マネーを買うように指示される」特殊詐欺です。実はこれ、最近増えている「サポート詐欺」と呼ばれるものです。

パソコン画面にウイルスに感染したかのような嘘の警告を表示させ、不安を煽り金をだまし取る詐欺なんですが、使われるのがコンビニエンスストアなどで販売されている電子マネーカードです。
(1)今回のケースでは、高齢の男性が自宅でパソコンを操作していたところ、画面に突然「ウイルスに感染しました」などの警告文が表示されました。
(2)焦った男性がそこに書かれていた電話番号に連絡したところ「修理するので3万円分の電子マネーを購入してください」と指示されます。

男性がコンビニで買おうとしたところ、店員によって食い止められたというわけです。もし、電子マネーを購入し、カードに書かれている「シリアルナンバー」という番号を容疑者に伝えてしまっていたら・・・3万円の電子マネーをだまし取られていたというわけなんです。

今年に入って香川県内では電子マネーを使った特殊詐欺が、4月末までで40件確認されています。被害総額は約1200万円です。一度被害にあうと、何度も金をだまし取られるケースがあるそうです。

警察では
・「警告画面や警告音は偽物ではないか?」とまずは疑う
・警告画面に掲載されている連絡先に電話しない
・不安に思ったり、トラブルにあった場合は警察相談専用電話「#9110」番や最寄りの警察に相談してほしいと注意を呼びかけています。