古謝景春南城市長のセクハラ疑惑をきっかけにできた市民団体「ハートのまち南城 人権ファーストの会」は21日、同市佐敷の佐敷教会で「ハートのまちで人権を語ろう!」と題した総会と意見交換会を開いた。市内を中心に約90人が参加し、ハラスメントのない社会の実現に向けて、学習会なども開いていくことを確認した。

 会には市の職員も参加。会計年度任用職員の一人は、一連の疑惑発覚後に、古謝市長がSNSで被害を訴えた女性の個人情報を暴露したことに触れ、「本当に恐ろしい状況になっている。声を上げたいことがたくさんあるが、(仕事を)辞める覚悟がないと上げられない。嫌な意味で『行政の中は政治なんだな』と感じている。本当に変えたい」と訴えた。

 意見交換会では、古謝市長のリコール(解職請求)を求める意見も出たが、「セクハラ問題への対応を追及することと、リコールは別のこととして考えることが大事だ」など慎重な意見が強かった。

 同会は被害を訴えている人への支援やハラスメント問題への市民の理解を広げる活動に注力する方針。 

(南彰)