豊見城署と中央交通(豊見城市、森良知社長)などは4月27日、バスジャック対応訓練を豊見城市の県警運転免許センターで実施した。

 バス関連会社の職員が通報や避難の手順を確認し、危機意識を高めることが目的。豊見城署と中央交通など6社の職員計約30人が参加した。

 訓練は那覇市内から県内の観光地に向かう観光バスの車内で、刃物を持った男が乗客らを人質にバスを乗っ取ったと想定。最前席に座っていた男が突如立ち上がり、刃物を示し「動くな、携帯を外に出せ。通報するなよ」などと乗客らを脅して、飛行機で逃亡するため空港に向かうよう運転手に指示した。

 バス会社から通報を受けて駆け付けた警察官がバスを停車させ、車内に乗り込んで男を車外に追いやり制圧した。豊見城署の名嘉剛警備課長は、(1)乗客の安全(2)運行の安全(3)原則として被疑者の要求通りに動く―ことを三つの原則とした。