南里隆副知事(左から2人目)から記念品を受け取った(左から)原千津香さん、三島美沙希さん、小林邦広さん=県庁

 国際協力機構(JICA)の海外協力隊として派遣される2人と帰国した1人がこのほど県庁を訪れ、南里隆副知事に出発と帰国の報告をした。派遣される2人は衛生教育やリハビリなどの分野で現地に貢献する。

 ベナン共和国の保健センターに看護師として赴く嬉野市の三島美沙希さん(28)は、病院に勤務しながら地域の小中学校の衛生教育などを行う。「今までの経験を生かしながら現地に合ったやり方を模索し、生きる力に寄り添いたい」と抱負を語った。

 パラオ共和国の国立病院リハビリ科に理学療法士として派遣される有田町の小林邦広さん(26)は、学生時代の海外研修で発展途上国での医療格差やリハビリが提供されていない現状を知り、協力隊に応募。「現地の人とのコミュニケーションを大切にさまざまな問題に向き合いたい」と意欲を見せた。

 ガーナから帰国した唐津市の原千津香さん(30)は、ICT講師としてのパソコン指導をはじめ、日本語や書道などの文化も紹介した。「インフラが整っておらず生活は大変だったが充実していた」と振り返り、「今後も国際協力の分野で貢献したい」と語った。(坂本有佐)