岩田高明支店長

 東京海上日動火災保険佐賀支店長に4月、着任した岩田高明氏(49)。佐賀県内でも自然災害が多発する現状を注視しており、「いかに地域、お客さまを支え、守ることができるか。地域の困り事、社会課題に役立てる存在になりたい」と抱負を語る。

 以前赴任した岩手県盛岡市は、東日本大震災で甚大な被害を受け、代理店の人たちから「地震保険をきちんと勧めていたのか。一日でも早く立ち直っていただくための保険なのに、それをお勧めできていなかった人たちがいた」と涙ながらに悔いる声を聞いた。

 佐賀は地震が少ないと聞くが、「不要にリスクを喚起するつもりはないが、この地域でお客さまをお守りするのは、何だろう。その一つが、私たちの商品やサービスでありたいと考えている」と常に災害リスクを考える。

 ムツゴロウやイカも食し、江藤新平の足跡も知った。リュックを背負って有田陶器市にも足を運ぶなど、佐賀ライフを満喫している。「佐賀が新たな歴史、文化をつくる場所であったと知る日々」と実感している。愛知県名古屋市出身。(福本真理)