(左から)谷口幸恵さん、いけうちしんさん、谷口文章さん=佐賀市の西与賀公民館

 劇団とんとこパピィ・とんとこ一座代表のいけうちしんさん(52)=嬉野市=が主宰する演劇ユニット「トン・コヅーク」の第1回公演が、29、30の両日に小城市のゆめぷらっと小城で開かれる。コメディー芝居「MもKも…」(いけうちさん脚本・演出)で、円熟したエンターテインメントを届ける。

 いけうちさんがこれまで出演した舞台は5千回以上。現在もラジオの生放送を担当しながら、九州内外の学校や放課後児童クラブで大道芸などのパフォーマンスを披露している。

 かつて漫画家デビューしたこともあるいけうちさんが、脚本も手がけて本格的な演劇公演を開くのは約9年ぶり。役者には以前から信頼を置く谷口文章さん(55)と谷口幸恵さん(52)=ともに佐賀市=を招いた。

 いけうちさんらベテラン3人で演じるのは、車内やマンションなどさまざまな場所で繰り広げられるオムニバスの物語。「ドリフが好きな人はたぶん好き」だというオーソドックスなコメディーながら、話が展開していくうちに違った側面も見えてくる。

 いけうちさんは「いろんな場所でできるコンパクトなスタイルで、何もない空間を非日常に変え、表現活動の集大成として県内外で公演をしていきたい」と意気込んでいる。

 29日は午後7時、30日は午後1時と同5時に開演する。チケットは2千円(高校生以下1500円)で、当日500円増し。問い合わせはトン・コヅーク事務局、電話080(2783)6557。(花木芙美)