九州国際重粒子線がん治療センター、通称「サガハイマット」は開院10周年を迎え、これまでの成果が報告されました。

九州国際重粒子線がん治療センター通称「サガハイマット」は、がんだけを集中的に照射し体を切らずに通院で治療できる重粒子線がん治療施設として2013年6月に鳥栖市に開院しました。
29日、開院10周年を記念し報告会が開かれ、患者紹介元の病院関係者やサガハイマットを運営する財団役員など約130人が出席しました。
報告会では全国で27ある粒子線治療施設のなかで8年連続トップの高い実績があることや、保険適用も広がり患者数が増加していることなど10年間の歩みや成果が紹介されました。

【佐賀国際重粒子線がん治療財団 外須美夫理事長】
「一年一年、患者数も増え、私たちの治療がだんだんと周知されるようになった。これからもこの10年を節目に多くのがん患者の力になれるようにと思っている」

サガハイマットでは、治療開始当初は年間500人から600人程度だった患者が昨年度は1263人で、5年連続1000人を超え累計患者は9316人にのぼるということです。(2024年3月末現在)