五月晴れの3日、埼玉県加須市大越の利根川河川敷緑地公園で第15回加須市民平和祭(実行委員会主催)が開かれ、同市の名物・全長100メートルの「ジャンボこいのぼり4世」が大空を雄大に舞った。

 市合併15周年記念をうたってイベント内容が盛りだくさん。クラシックカーフェスティバルも復活した。主催者発表で約7万7千人の入場を数えた。約330キロの重さの4世の巨体は大型クレーンでつり上げられた。

 この日は風待ちの状態。午前11時半からと午後1時半からの遊泳予定時間が大幅にずれた。1回目は正午から揚げられたが、5分で断念。2回目は午後1時53分から揚げて、遊泳に成功した。遊泳時間は通常の半分の15分だった。

 ジャンボこいのぼりは、加須青年会議所が「さいたま博覧会」(1988年)用に制作したのがルーツ。1世は全長100メートル、重さが600キロもあった。世代交代を繰り返し、4世はポリエステル生地を使って軽量化している。

 上尾市から訪れた会社員高山良平さん(43)は「家族で見に来た。2回目は、ジャンボこいのぼりがずーっと泳ぎっ放し。良かった」と満足そう。長男の侑生君(6)は「思っていたよりこいのぼりが大きくて、びっくりした」と話していた。