島根県安来市島田町の特産「島田たけのこ」の出荷が本格化している。地元の島田加工農業協同組合(岩﨑義明組合長、36人)の集荷場では、組合員が収穫したタケノコの選別、箱詰め作業に追われている。作業は4月末まで続く。

 粘土質の赤土で育ち、柔らかい食感で香り高く、料亭や旅館で使われるという。今年は豊作が期待できる「表年」に当たり、昨年実績より6トン多い25トンの出荷を見込み、主に兵庫県内の市場に出している。

 集荷場には朝掘ったばかりのタケノコが次々に持ち込まれ、組合員が手際よく選別し、箱詰めした。岩﨑組合長(75)は「朝採れは特に柔らかい。春の味覚を楽しんでほしい」と話した。

 組合集荷場では火曜日を除く午後1時から同1時半ごろに直売している。