広島市中心部で3日に開幕した大型連休の恒例イベント「ひろしまフラワーフェスティバル」に合わせ、広島県内在住の鳥取県出身者でつくる「広島鳥取県人会」が物産展を開いた。青空の下、日本酒の飲み比べや海産物の販売を通じ、鳥取の魅力を幅広い世代に発信した。イベント期間中の5日まで続ける。

 鳥取銀行広島支店(広島市中区)前に机を並べ、そろいの法被を来た県人会の会員たちが、境港産のノドグロ、スルメイカ、塩サバの干物、大山乳業農業協同組合(鳥取県琴浦町保)の乳飲料などを販売。千代むすび酒造(境港市大正町)の3種類の日本酒を飲み比べできる共通チケットも人気を集めた。

 イベントは、コロナ禍を受けた中止や先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に伴う時期の変更などがあり、5年ぶりの通常開催となった。

 例年、物産展を開いてきた県人会の中田正博会長(83)=鳥取市出身=は「やはりこの雰囲気は良い。鳥取の魅力を知ってもらえるよう、今後も頑張りたい」と話した。会場では地鶏の串焼き、アユの塩焼きといった山陰両県の味覚の販売ブースもお目見えした。