国土交通省は25日、ダイハツ工業の型式指定を巡る認証不正の問題で「グランマックス(トラックタイプ)」など3車種で、後面衝突時の燃料漏れ試験での基準を満たしていないことを確認したと発表した。いずれも過去に生産していた車種で、1月に型式指定の取り消しの行政処分を受けていた。速やかにリコール(回収・無償修理)を実施するよう指導した。

3車種はグランマックスのほか同車種をベースにOEM(相手先ブランドによる生産)供給しているトヨタ自動車の「タウンエース(トラックタイプ)」、マツダの「ボンゴ(同)」。

国交省は型式指定申請で不正行為が確認されたダイハツの現行生産車27車種と過去生産車18車種、計45車種とエンジン4機種について、安全性などの検証を進めていた。25日にすべての検証が終わり、3車種で基準に適合していないことが確認された。

ダイハツは不正発覚を受け、昨年12月に国内4工場で全車種の生産と出荷を停止。その後、国交省が安全基準への適合を確認した車種から出荷や生産を再開しており、5月27日までに現行生産車のすべてで出荷・生産を再開している。