シンガー・ソングライター、松山千春(68)が27日、北海道・札幌カナモトホールで春のコンサートツアーのファイナル公演を行った。

4月4日の神奈川・鎌倉芸術館を皮切りに、全国24カ所で計25公演を実施。この日はデビュー曲「旅立ち」で幕開け。千春の全国ツアーは故郷の凱旋(がいせん)公演が恒例で「全国を飛び回って無事に北海道に帰ってきました」とあいさつすると、ファンの「千春コール」が場内に響き渡った。

今年はデビュー48年目。札幌での公演は北海道厚生年金会館を含めて140回目で「デビューして以来、札幌市内では毎年3回はやっていることになる」と感慨深げ。前半は「銀の雨」「Sing a Song」など恋愛ソングを中心に熱唱した。

今ツアーはアクシデントだらけで「名古屋の公演前にスパゲティを作って食べていたら、下の奥歯が4本も外れちゃってね」と告白。「歯がなければ歌えないから、札幌の歯医者に行って2時間かけて応急処置をしてもらった。医者が『今度、外れたときに使ってください』ってボンドを手渡すんだよ。いや、まいったね」と苦笑いで振り返った。

コンサートの後半は「オホーツク」「決意」「生命」のほか、新曲「友よ」などでファンを魅了。アンコールでは「長い夜」「大空と大地の中で」「凡庸」を歌い、全16曲を届けた。