「マイナビオールスターゲーム2024」(23日=エスコン、24日=神宮)のファン投票最終結果が2日に発表され、パ・リーグは日本ハム勢が全10部門中、指名打者(DH)を除く9部門でトップを占め、オールスターならぬ〝ハムスター〟。ファン投票での9人選出は、1978年と2012年の8人を超える球団最多となった。

筆頭格は両リーグ最多得票となる131万4833票を集めた万波中正外野手(24)だ。パ・リーグ歴代最多得票となる1999年のオリックス・イチローの134万6504票には約3万票及ばなかったが、「本当に驚きですし、恐縮です。観に来てくださる方を楽しませるプレーをしたい」と意気込んだ。

また、本拠地エスコンでの初開催となる第1戦では事実上、日本ハムVSセ・リーグの構図が予想される中、「(チームから9人選ばれ)不思議な感じがする。ありがたいし、なかなかないことだと思う」と続けた。

万波は初出場だった昨年は球宴初打席初アーチを含む2試合連続本塁打を放ち、第1戦(バンテリン)で敢闘選手賞、第2戦(マツダ)でMVPを獲得。「個人的には絶対ホームランを打ちたいし、またMVPを取りたい」と堂々宣言。球宴4戦連発を狙う。

■主なファン投票での〝球宴ジャック〟

★1978年日本ハム 全部門でトップを占め、8人が選出された。しかし、〝組織票〟が問題視され、成績不振の2選手が出場を辞退する事態となった。

★2007年楽天 第2戦で本拠地開催だったが、低迷する楽天勢が7部門で8人選出された。楽天・野村監督(当時)は「オールスターじゃなくて、オールスターダストや」と苦言。

★23年阪神 全部門トップを独占し、史上最多の10人が選出された。先発投手部門では村上がノミネート外ながら初選出されるなど、第1戦のスタメンには阪神勢が7人並んだ。