陸上・日本選手権第2日(28日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)女子100メートル決勝が行われ、向かい風0・5メートルの中で君嶋愛梨沙(土木管理総合)が11秒46をマークして優勝した。3連覇を飾ったものの、今夏のパリ五輪参加標準記録(11秒07)には届かず、「ちょっと悔しいというかこみ上げてくるというか。五輪ダメだったのかという気持ちもあった」と悔しがった。

4年前、今回と同じ会場で開催された日本選手権では組6着で準決勝敗退。「そこから絶対日本一になってやろうとやってきた。その悔しかった思いが今につながった」と悔しさを力に変え、日本女子短距離界の頂点をつかんだ。29日には2連覇がかかる女子200メートルの予選が控える。「2本チャンスがあるので、五輪の標準記録、22秒57はレベルは高いが最後まであきらめず堂々と楽しんで走りきりたい」と前を向いた。

11秒64の2位は御家瀬緑(住友電工)、11秒68の3位は三浦愛華(愛媛競技力本部)だった。