岡山県矢掛町は15日、町内にアウトドア用品大手モンベル(大阪市)の直営店を整備することで同社と合意した。2025年春ごろ着工、26年春までのオープンを目指す。

 直営店はモンベルストア。町が店舗や事務所、倉庫といった施設(延べ約千平方メートル)を建設し、物販に加え、自然体験や防災学習、町のPRなど幅広いまちづくりの拠点とする。立地場所などは今後詰める。自治体による直営店整備は中国地方で鳥取県大山町、広島県坂町、岡山県鏡野町(25年夏ごろオープン予定)に次いで4カ所目で、矢掛町が最大級になる見込みという。

 町役場で合意書を交わし、山岡敦町長は「経済面だけでなく地域活性化にも非常に大きな効果がある」、辰野勇会長は「本物のアウトドアを楽しめる場所にしたい」と述べた。

 町は、中心部の小田川河川敷にオートキャンプ場などの整備を計画する「かわまちづくり事業」(26年春ごろ利用開始予定)で、施設運営の指定管理候補者に同社を選んでいる。