津山市と周辺5町(鏡野、勝央、奈義、久米南、美咲町)で構成する津山圏域定住自立圏は1日、電子書籍の貸し出しサービス「つやまエリアデジタルライブラリー」の運用を始めた。圏域内の在住、在勤、在学者なら図書館に行かなくてもパソコンやスマートフォンなどで24時間いつでも利用できる。

 絵本や小説、実用書など幅広いジャンルの約3万1千冊を収録。本を朗読した音声を楽しめるオーディオブックや外国語の本もそろえた。ウェブ上で閲覧、視聴でき、文字を拡大したり、一部書籍は読み上げたりする機能が付属している。

 図書館に出向くのが難しい人や障害者、子育て世代ら紙の書籍が読みにくい人も読書に親しめる環境を整える狙いで導入した。

 利用は構成市町のいずれかの図書館利用者カードが必要。各館サイトなどからサービスのホームページ(HP)にアクセスし、カード番号や生年月日を元にしたIDとパスワードを入力して利用する。貸し出しは1回3冊までで期限は2週間。一部を除き書籍の同時利用はできない。

 圏域では今後、冊数を増やす予定。サービスのHPでは新着書籍の紹介や各館職員のお薦め本をまとめた特集を定期更新する。津山市立図書館は「場所や時間を問わず読書を楽しむ新たなツールとして活用してほしい」としている。

 利用の問い合わせは次の通り。

 津山市立図書館(0868―24―2919)▽鏡野町立図書館(0868―54―7700)▽勝央図書館(0868―38―0250)▽奈義町立図書館(0868―36―5811)▽久米南町図書館(086―728―4322)▽美咲町立中央図書館(0868―66―7151)