福岡市は5月31日、市地下鉄七隈線・橋本駅前で2023年8月から整備を進めてきた新しい広場の運用を始める。ロータリーの周囲に屋根が付き、雨に濡れずにバスやタクシーとの乗り継ぎが可能となる。一般車両の乗降スペースも5台から8台に増える。

 市によると、新しい駅前広場は市の「認知症の人にもやさしいデザインの手引き」に基づいて設計した。車道のアスファルトが黒色なのに対し、歩道は主にベージュ系の明るい色を採用するなど、コントラストをつけて認識しやすくした。

屋根がついたロータリー。車道と歩道の色にコントラストをつけた

 他にもピクトグラムを取り入れた案内板を、目線の高さに設置するなどしており、市の担当者は「あらゆる人にやさしいデザインとなっています」と話す。

目につきやすい場所に設置した、ピクトグラム付きの案内板

 新駅前広場(3500平方メートル)は設計を含め総工費約3億円。七隈線の開業当初から利用していた隣接の旧ロータリー(2700平方メートル)は閉鎖する。