静岡県河津町の伐採予定の樹齢約70年のソメイヨシノについて町民が保護などを求めて署名を提出していましたが、町は「伐採せざるを得ない」と回答しました。

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河津町立南中学校の跡地は民間企業に貸し出され、2024年10月のドラッグストア開店を目指し工事が進んでいます。そこに咲く樹齢約70年のソメイヨシノは工事に伴い伐採予定ですが、保護を求める町民1680人分の署名が4月に町と議会に提出されていました。

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町は署名に対する回答を5月1日午前、各地区の代表者に配布し、町民に回覧してもらうように依頼しました。

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町は、ソメイヨシノが今後、倒木や枝の落下の危険性があるとして「歩行者や店舗利用者、駐車車両への安全性を考え、当初の計画通り、伐採せざるを得ないと判断した」と回答しました。また、事業者に対して敷地内や町内にできる限り河津桜を植栽するよう協力を求めるとしています。

同じ署名を受け取った議会も、ソメイヨシノの伐採はやむを得ないなどの理由から町長への意見書の提出は行わないことを決定。町長に対して、町民への丁寧で迅速な情報発信などを口頭で要望したことを町議会だよりで報告しました。

町と議会が発表した文書は、役場内で閲覧できるようにするほか、今後、町のホームページに掲載されます。