新たな舞台はセリエAなのか。イタリアでは、鎌田大地のミラン移籍が近いと報じられている。

先日からミランの関心報道が増えている鎌田。『Sport Mediaset』は5月24日、「ミランはますますカマダに近づいている」と、獲得レースに決着がつきそうだと報じた。

「取引は最終調整中だ。日本人は年俸300万ユーロ(約4億2000万円)の3年契約にサインする準備を整えている。ナポリ、セビージャとの争奪戦を制した」

 実際にミランの鎌田獲得が実現するかは、正式発表を待たなければいけない。ただ、レアル・マドリーからレンタル中のブラヒム・ディアスの去就が不透明であることや、イスマイル・ベナセルが負傷で長期離脱になったことなど、ミランが中盤強化を必要としていることは確かだ。

 ミラン専門サイト『Pianeta Milan』は、鎌田を「豪華なアシストマンではないが、より影から攻撃に飛び出すMF」と表現。ミランに加入した場合の起用法について報じている。

「ステーファノ・ピオーリ監督が重視する4−2−3−1でFWの後ろで動くことになるのは確かだ。ブラヒム・ディアスのような選手とは特徴が異なる。技術では劣るが、より量的なのだ。明白な例として、かつてハカン・チャルハノールがしていた仕事と考えられるだろう。攻撃と中盤の橋となるのだ」
 
 また、「システムのバリエーションに関しては、カマダがいることで確実に広がる」と、複数の役割を担える鎌田の存在は、チームに幅を持たせるとも伝えた。

「彼はセカンドトップの役割もこなせる。4−4−2ならオリビエ・ジルーのようなCFの前線のパートナーとして完璧だろう。だがそれだけではない。来季のミランがもしも2月に採用した3−4−2−1に戻ることがあれば、カマダはラファエウ・レオンと一緒にCFを支える居場所を手にするはずだ。そのレオンがいなければ、彼は問題なく左ウィングも務めるだろう」

 最後に、Pianeta Milanは「カマダは攻撃のジョーカーであり、来季のミランにとって非常に重要な存在となり得る。そのクオリティから様々なシステムで活用できるのだ」と締めくくった。

「だが、ピオーリの言葉を忘れてはいけない。大事なのはピッチでの配置ではなく、選手の適切なメンタリティだ。そしてカマダにそれは欠けていないようである」

 昨季のイタリア王者に鎌田は加わるのか。進展に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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