巨人元監督で野球評論家の堀内恒夫氏(76)が26日、自身のブログを更新。ナショナルズ戦で今季2勝目を挙げたドジャース山本由伸投手(25)について言及した。

 堀内氏は「登板間隔も優遇されながらなかなか思うようなピッチングができていない」と山本の現状について記すと、「契約金がMLBの投手としては最高額の12年総額3億2500万ドル(約463億円)で人気球団に入ったもんだから。もちろん注目はされるし結果がすぐに出なければ色々言われるのは想定できる」と注目度が高いことに理解を示した。

 そのうえで「でもね、こう言いたい。『まぁ、待っていなさい』と。1年目からすぐに結果なんて出せやしないよ」と長い目で見ることを勧めた。

 その理由として「日本と試合前の調整の仕方が違うだろうし環境が違う。マウンドが硬い、キャッチャーの違い、配球の組み立てや言葉の壁。生活環境の違い、食の問題ももちろんあるだろう。何においても慣れるまでには時間がかかる。苦労はするだろうね」とさまざまな要素を挙げた。
 
 もちろん球界OBとしてのエールも忘れない。「ピッチングで今、俺が言えることとすれば、山本はコントロールがいいが真っ直ぐの速さは打ちごろだ。だから狙われてしまう。その真っ直ぐを低めではなく意識して高めへ見せ球として投げられるといいと思うよ」(原文ママ)と助言を送った。

 最後に堀内氏は「いずれにせよ時間が解決してくれるさ」と山本のメジャーでの成功を確信していた。