レバークーゼンのドイツ代表MFフローリアン・ヴィルツが大きな脚光を浴びている。

 クラブのブンデスリーガ首位躍進に貢献すれば、現地3月23日のフランス代表戦ではドイツ史上最速弾(開始8秒)をマーク。トニ・クロースのパスを受け、ペナルティエリアの手前から鮮烈なミドルシュートを叩き込んだ。

 ただ、これは惜しくも「自己最速弾」とはならず。ケルンのユースに所属していた2019年、U−17ブンデスリーガ17節のヴッパーターラー戦で衝撃の“5秒弾”を記録しているからだ。

 キックオフのバックパスをそのまま蹴り返し、GKの頭上を抜いた約55メートルの超ロングシュートだった。ちなみに、その約1年半後のU−21欧州選手権では大会史上最速ゴールをマーク。準決勝のオランダ戦で開始29秒にネットを揺らした。

【動画】「フランス相手にこれできるかね」とファン驚愕!開始早々に奪ったヴィルツの先制弾!
 印象的なゴールが少なくないヴィルツだが、レバークーゼンに精通するダニエル・テーベライト記者によれば、「最大の魅力はゴールを奪うことではない」という。レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督も以前、『南ドイツ新聞』で次のように評している。

「なぜメッシはあんなに上手い? なぜメッシはあれほど優秀か? それはシンプルなパスの出し方とそのタイミングを熟知しているからだ。重要なのは見栄えのするプレーより、その時に最も良い、賢いプレーを選択すること。フローリアンはそれができる。だから上手いんだよ」

 同じ2003年生まれのジャマル・ムシアラ(バイエルン)とともに、ドイツで「世紀のタレント」と称されるヴィルツ。今夏の去就も注目されるその天才アタッカーがステップアップ移籍を望むようなら、ドイツ人の逸材に目がないバイエルンを中心に大争奪戦が勃発するのは間違いないだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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