パリ五輪出場を決めたなでしこジャパン。北朝鮮とのホームゲームでもっとも感動的だったシーンと言えば、GK山下杏也加のスーパーセーブだ。前半終了間際、チェ・クンオクのヒールシュートをゴールライン上で弾いたあのビッグプレーである。

 なでしこジャパンの池田監督に言わせれば、あれは偶然ではなく必然のプレーだった。

「本当に素晴らしいプレーでした。ただ、あれは単に奇跡とかそういうものではなく、しっかりと彼女がトレーニングし、準備してきたからこそ。普通ならパッと見逃してしまうところで足を運べたのは、トレーニングの成果だと思っています」
 
 倒れそうになりながらも細かいステップを刻みつつ、ボールをしっかりと見ながらダイビングしてボールを弾き出す。何度も見ても色褪せない神セーブを、池田監督も絶賛していた。

 努力は裏切らない。それを象徴するようなプレーでもあっただろう。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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