現地時間4月21日に開催されたKNVBカップの決勝で、上田綺世が所属するフェイエノールトと小川航基、佐野航大を擁するNECが激突した。

 オランダのカップ戦ファイナルで実現した日本人対決で、上田はベンチスタート、小川と佐野はともに先発に名を連ねた。

 立ち上がりから球際の激しい攻防が繰り広げられるなか、ファーストシュートはフェイエノールト。6分にパイシャオンが左サイドからドリブルで切り込んでミドルを放つも、GKシレッセンにキャッチされる。

 一方のNECは13分、佐野が果敢にシュートを狙ったが、枠を捉えられない。さらに30分にはゴール前で小川のトラップが流れて、こぼれ球を拾ったチェリーがネットを揺らすも、オフサイドの判定でノーゴールとなった。

 その後は、一進一退の攻防が続き、両チームとも決定機を作れず。スコアレスで前半を終える。
【動画】小川航基がズウォーレ戦で強烈ヘッド弾&PKで2ゴール!
 後半に入り47分、フェイエノールトはショートコーナーからパイシャオンのクロスにヒメネスが飛び込むも、決め切れない。

 その後、ゴール裏で焚かれた発煙筒によってスタンドの横断幕が燃えてしまい、煙が広がった影響で試合は一時中断となる。

 約20分後に再開されると、59分に均衡が崩れる。フェイエノールトは右からのヒメネスのパスをパイシャオンがダイレクトで流し込んで先制点を奪った。

 さらに70分には、右からのFKをヘールトライダが頭で押し込む。追加点かと思われたが、オフサイドの判定でゴールとはならず。するとその直後、ミンテがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場となった。

 数的有利となったNECは、78分に右サイドを抜け出したファン・ルーイのクロスにチェリーが左足で合わせたが、わずかにゴール左に外れる。

 フェイエノールトは80分、ヒメネスに代わって途中出場した上田が、ボックス内でスルーパスに反応して右足で狙ったが、枠を捉えられなかった。

 その後スコアボードは動かず、このまま1−0で終了し、勝利したフェイエノールトが6シーズンぶりに優勝を成し遂げた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】日本代表を応援する麗しき「美女サポーター」たちを一挙紹介!

【記事】天才・小野伸二の帰還にフェイエノールト本拠地が熱狂! その様を目撃した上田綺世は「もう偉大でしかない」「僕が来年30点取ってもどうかな」と感慨【現地発】

【記事】常識にとらわれず選手からの信頼が厚い彼なら…。森保監督の後任として日本代表でも結果を出せるのではないか 【コラム】