大一番の土壇場で、黄金の左足が炸裂した。

 大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地時間5月3日、U-23アジアカップの決勝で、同ウズベキスタン代表と対戦。1−0で今大会14得点・0失点だった難敵を下し、4大会ぶり2回目のアジア制覇を成し遂げた。

 値千金の決勝点をマークした山田楓喜(東京ヴェルディ)は、膠着状態が続いていた71分から出場。そして90+1分にペナルティエリア手前で荒木遼太郎(FC東京)からパスを受けると、右足でのトラップから左足を一閃。絶妙なコントロールショットでゴール右隅に叩き込み、歓喜をもたらした。

 殊勲のヴェルディ戦士は試合後のインタビューで、自身の鮮烈弾をこう振り返った。

「前半も後半が始まってからも間延びしているのが見ていて分かったので、そこで間で受けたら、自分が前を向いてシュートを打てるイメージができていました。

 今までずっと積み上げてきたものが、こういう大きな舞台で、しかも優勝を決める試合で、自分の持ち味として出せました。今までの日々の練習、苦しかった時も諦めずにやってきたのが、こういうところで出せて素直に嬉しいです」
【厳選ショット】U-23日本代表がアジアカップを制す!後半ATに山田楓喜が得意の左で決勝ゴール!|U-23アジアカップ決勝 U-23日本 1−0 U-23ウズベキスタン
 苦しい戦いが少なくなかったなか、サポーターの声援が大きな力になったようだ。

「(開催地の)カタールまですごく声援が届いていましたし、あれだけ多くのサポーターがここまで来てくれているので、自分たちの力になりました。パリも自分たちのスタイルを貫いて優勝まで突っ走りたいなと思います」

 アジア王者となった大岩ジャパンは、勢いそのままにパリ五輪でも勝利を重ね、今までどの世代も届かなかった金メダルを手にできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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