大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、カタールで開催されたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の決勝でウズベキスタンと対戦し、1−0で勝利。4大会ぶり2度目の優勝を果たした。

 大会終了後、ブラジルメディア『globo』も大岩ジャパンの戦いぶりを総括。日本通で知られるティアゴ・ボンテンポ記者は、「前世代ほどの才能はないかもしれないが、弾力性と集中力のある守備で、競争力のあるチームであることを示した」と記す。

 個々で見れば、トップ3には守備的な選手を選出。藤田譲瑠チマ、小久保玲央ブライアン、高井幸大の名を挙げ、それぞれ次のように評した。

■藤田
「大会MVPに選ばれたキャプテンは、先発出場したすべての試合で活躍し、特に準決勝では2アシストを記録して輝きを放ち、決勝でも素晴らしいパフォーマンスを見せた。ディフェンシブなミッドフィルダーでありながら、プレーを素早く読み、良い位置にいる味方を見つけて、迅速なファーストパスでチームを前進させる。ワタル・エンドウの後継者として長期的に活躍するために、必要なものをすべて持っている」

■小久保
「ベンフィカの第3GKであり、2部のBチームでしかプレーしたことがなく、あまり話題になっていなかった。だが、中国戦での僅差の勝利でも、そして決勝戦でも、彼はピッチ上で最高の選手だった。ザイオン・スズキとのレギュラー争いは熾烈を極めそうだ」

■高井
「チーム最年少ながら、チーム最高のセンターバックである。日本が最も苦手とするエリアで全試合に出場し、安定した守備を披露した。身長(193センチ)もさることながら、球際のクオリティも高い。ウズベキスタン戦の決勝ゴールは、彼のタックルから生まれたものだった」
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 一方で、攻撃陣にも言及。「攻撃面で最も輝いたのは、右サイドでプレーする左利きのウインガーで、京都サンガから東京ヴェルディに期限付き移籍しているフウキ・ヤマダだ」とし、こう続ける。

「決勝でゴールを決めただけでなく、準々決勝のカタール戦、負ければ挽回の可能性がない、今大会で最も重要な試合で勝利への道を切り開いた。ヤマダはフリーキックの名手でもあり、今季のJリーグで唯一、フリーキックから2得点を挙げている。セットプレーで脅威となるような選手が日本にいるのは久しぶりだ」

 抜群の勝負強さと、FKという“飛び道具”を武器にするレフティは、パリ五輪本大会でも活躍することができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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