元日本代表の長谷部誠が5月24日、現役引退会見に出席した。

 現在40歳の長谷部は、浦和レッズでプロ生活をスタート。2007-08シーズン冬にヴォルフスブルクに移籍して以降は、ニュルンベルク、フランクフルトと活躍の場を変えながら、計17シーズンもの間ブンデスリーガでプレーした。

 同リーグでの出場数は、ポーランド代表のロベルト・レバンドフスキと並ぶ384試合で、外国人選手としては、元ペルー代表のクラウディオ・ピサロ氏(490試合)に次いで2位タイだ。

 もっとも、そんなに長くドイツにいるつもりはなかったという。報道陣から「サッカー選手としてマックスのキャリアを積めたと先ほど仰っていました。ヨーロッパに渡った頃は、こういった未来を想像していましたか?」と問われると、「全く想像していなかったです」と断言した。
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「一番最初、2年半契約でヴォルフスブルクに行ったんですけど、ドイツの冬に行ったので、もう16時ぐらいには外は真っ暗になって、絶対2年半ですぐ帰ろうと思いましたね。契約が終わったら絶対に日本帰ろうと(笑)」

 当初そんな思いを抱いていた青年が、歴史に名を残すレジェンドまで上り詰めたのは、いったいなぜか。

「慣れって怖いですよね(笑)。多分、その環境に慣れるってところで、自分は環境に適応するのに長けていたというか、そういう部分があると思うので、こうして長くやってこれたんじゃないかなと思います」

 どの監督からも重宝された長谷部。生活レベルにおいても、適応力はピカイチだ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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