ドイツ代表を率いるユリアン・ナーゲルスマン監督が、メンバー選考について言及した。14日、ドイツメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。


 今夏に控える自国開催のEURO2024に向けて調整を進めるドイツ代表。昨年9月のナーゲルスマン監督就任後もここまで1勝1分2敗と今ひとつ調子が上がらないなか、3月には2つの国際親善試合が予定されており、現地時間23日にフランス代表と、26日にオランダ代表と対戦する。


 14日には強豪国との2連戦に臨む代表メンバー26名が発表。主将を務めるイルカイ・ギュンドアン(バルセロナ/スペイン)やジョシュア・キミッヒ(バイエルン)、フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)ら主力が順当に選出されたなか、EURO2020終了後に代表引退を表明していたトニ・クロース(レアル・マドリード/スペイン)が復帰を果たした。


 ドイツ代表として歴代単独9位の通算「106」キャップを誇り、FIFAワールドカップブラジル2014での優勝にも大きく貢献したクロース。ナーゲルスマン監督は経験豊富な34歳の代表復帰に関して「彼は救世主ではない。私たちはたくさんの会話を交わした。彼は自分自身の能力を理解しており、チームに何ができるか、そして何ができないかを知っている」とコメント。その上で次のように同選手への期待を口にした。


「彼は優れたセンスを持っているし、チャンピオンズリーグ(CL)では何度も優勝を経験している。EUROではプレッシャーに直面することになるだろう。彼はヨーロッパで最も対戦相手を撃破してきた選手でもあるんだ。彼のことを『クエルパス・トニ』と呼ぶ人々はフットボールについて何の知識もない。この夏も海辺で寝ていたかもしれないね。彼は我々にとって重要な役割を果たすだろう」

 

 なお、今回はレオン・ゴレツカやレロイ・サネ(ともにバイエルン)らが召集外となった一方で、バイエルンで出場機会を増やしているアレクサンダル・パヴロヴィッチや、シュトゥットガルトの躍進に貢献しているデニズ・ウンダヴら6名が初招集されている。