チャンピオンズリーグ（CL）・準々決勝セカンドレグが17日に行われ、マンチェスター・シティ（イングランド）とレアル・マドリード（スペイン）が対戦した。
1週間前にレアル・マドリードの本拠地で開催されたファーストレグは、3−3という壮絶な撃ち合いとなった。そして、週末に行われたリーグ戦では、両チームともに勝利で弾みをつけ、運命のセカンドレグへ臨んだ。
マンチェスター・シティを率いるジョセップ・グアルディオラ監督は、ファーストレグからスターティングメンバー3名を変更。ハムストリングを負傷した影響でファーストレグを欠場していたカイル・ウォーカー、体調不良のためベンチで試合終了のホイッスルを聞いたケヴィン・デ・ブライネが満を持して先発に復帰。ファーストレグではシュテファン・オルテガがゴールマウスを守っていたが、週末のプレミアリーグでケガからの復帰後初出場を果たしていたエデルソンが、引き続き先発した。
一方、レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督はファーストレグからスターティングメンバー1名を変更。センターバックに入っていたオーレリアン・チュアメニが累積警告の影響で出場停止のため、同ポジションを本職とするナチョ・フェルナンデスがアントニオ・リュディガーとのコンビで先発に入った。
試合は12分に動いた。ダニエル・カルバハルのロングボールをジュード・ベリンガムが収めると、右サイドのフェデリコ・バルベルデに展開。バルベルデのパスからニアゾーンを取ったヴィニシウス・ジュニオールがゴール前に低いクロスを上げると、ロドリゴがシュート。1度はエデルソンにセーブされたが、跳ね返ったボールをゴールへ押し込み、レアル・マドリードが先制に成功する。
リードを奪われたマンチェスター・シティは、19分に大きなチャンスを迎える。右サイドを連動した動きで崩すと、マヌエル・アカンジのスルーパスでデ・ブライネがニアゾーンに侵入し、ゴール前へ低いクロスを供給。ゴール前の混戦をベルナルド・シルヴァが競り勝ってゴール前に折り返すと、最後はアーリング・ハーランドがヘディングシュート。しかし、これはクロスバーに阻まれ、得点には至らなかった。
その後もマンチェスター・シティが36分にカウンターからジャック・グリーリッシュが決定機を迎えるなどチャンスをつくったが、得点は奪えず。前半はレアル・マドリードが1点のリードを保って折り返した。
後半に入り、最初に決定機を迎えたのはマンチェスター・シティだった。51分、デ・ブライネがレアル・マドリードの守備陣に難しい対応を迫るスルーパスを供給する。レアル・マドリードDFナチョのあわやオウンゴールかという場面だったが、ゴール前でナチョがクリアに成功。レアル・マドリードは辛うじて失点を免れた。
72分にマンチェスター・シティはグリーリッシュに代えてジェレミー・ドクを投入した。すると、76分に同点弾が生まれる。ロドリからのサイドチェンジを受けた左サイドのドクは、ドリブルで縦に仕掛けて、ペナルティエリア内に低く鋭いクロスを供給。すると、これがリュディガーのクリアミスを誘発し、こぼれ球をデ・ブライネがゴールへと押し込んだ。マンチェスター・シティが1−1の同点に追いつく。
その後、82分にドクのドリブルを起点に最後はデ・ブライネが決定的なシュートを放ったが、枠に飛ばすことができず。試合は延長戦へと突入した。
レアル・マドリードはマンチェスター・シティの攻撃を耐える展開が続いたが、延長戦の前半アディショナルタイムにゴール前でリュディガーがシュートする。しかし、これは枠を捉えられず、このまま延長戦もタイムアップ。両チーム全く譲らず、1−1（2戦合計：4−4）で勝負はPK戦へ突入する。
PK戦は先攻がマンチェスター・シティで後攻がレアル・マドリードとなった。1人目の先攻、フリアン・アルバレスが成功したのに対し、後攻のルカ・モドリッチが失敗して、1−0とマンチェスター・シティがリード。2人目は、先攻のベルナルド・シルヴァが失敗し、後攻のベリンガムが成功して、1−1とレアル・マドリードが追いつく。3人目は先攻のマテオ・コヴァチッチが失敗で、後攻のルーカス・バスケスが成功し、1−2とレアル・マドリードが逆転に成功した。そして、その後は互いに成功し、最後は5人目の後攻を務めたリュディガーが決めて、レアル・マドリードがPK戦を3−4で制した。
勝利したレアル・マドリードはバイエルンとの準決勝に臨む。ファーストレグは4月30日、セカンドレグは5月8日に行われる。
【スコア】
マンチェスター・シティ 1−1（2戦合計：4−4、PK：3−4） レアル・マドリード
【得点者】
0−1 12分 ロドリゴ（レアル・マドリード）
1−1 76分 ケヴィン・デ・ブライネ（マンチェスター・シティ）
