プレミアリーグ第34節延期分が15日に行われ、ブライトンとチェルシーが対戦した。


 立ち上がりからブライトンがチャンスを作るが、17分にチェルシーもゴール前まで迫る。ペナルティエリア内でマルク・ククレジャがファクンド・ブオナノッテに倒されてPKを獲得。ただ、これはブオナノッテがボールに正当にアタックしていたため、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、PKは取り消された。


 それでも、35分にチェルシーが先手を取る。左サイドからククレジャがクロスを供給すると、ゴール前でコール・パルマーが飛び込んでヘディングシュート。これが見事にゴールへ吸い込まれ、チェルシーが先制に成功した。パルマーはこれで今季リーグ戦22ゴール目。最終節を残して、プレミアリーグ得点王争いでアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)の27ゴールに次ぐ、単独2位に浮上した。


 チェルシーは前半終了間際にも決定機。ペナルティエリア右外からのクロスをニコラス・ジャクソンがヘディングし、ゴールネットを揺らした。しかし、これはわずかにジャクソンがオフサイドポジションにいたため、得点は認められなかった。


 一方、ブライトンも前半アディショナルタイムに決定機が訪れる。右サイドからタリック・ランプティが上げたクロスをジョアン・ペドロが力強くヘディングシュート。しかし、これはクロスバーに跳ね返り、チャンスをものにすることはできなかった。前半はこのままチェルシーが1点をリードして折り返す。


 後半に入り、64分にスコアが動く。右サイドをマロ・ギュストがドリブルで突破してゴール前へラストパス。これをクリストファー・エンクンクがダイレクトで合わせ、ゴールネットを揺らした。チェルシーがリードを2点に広げる。


 このまま試合を終えたかったチェルシーだが、途中出場のリース・ジェームズがジョアン・ペドロに倒された際に蹴り返してしまう。報復行為により、R・ジェームズは88分に退場処分となった。


 そして、後半アディショナルタイムに再び試合が動く。左サイドからジョアン・ペドロがドリブルで持ち運び、ニアサイドでダニー・ウェルベックがシュート。これがゴールとなり、ブライトンが1点差に詰め寄った。


 それでもブライトンの反撃はここまで。チェルシーが2−1でブライトンを下した。この結果、チェルシーは得失点差でトッテナムで上回っているため、最終節でトッテナムが敗れ、チェルシーが勝利した場合、順位が入れ替わって、チェルシーが5位フィニッシュとなるところまでこぎつけた。


 なお、最終節は5月19日(日)24時から全試合同時キックオフで開催され、チェルシーはホームでボーンマス、トッテナムはアウェイでシェフィールド・ユナイテッド、ブライトンはホームでマンチェスター・ユナイテッドと対戦する予定となっている。


【スコア】

ブライトン 1−2 チェルシー


【得点者】

0−1 34分 コール・パルマ―(チェルシー)

0−2 64分 クリストファー・エンクンク(チェルシー)

1−2 90+7分 ダニー・ウェルベック(ブライトン)



【ハイライト】チェルシーがブライトンを下してリーグ4連勝!