チェルシーのレジェンドとして知られている元イングランド代表DFジョン・テリー氏が、同クラブ上層部へ失望を明らかにした。22日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。


 現在52歳のポチェッティーノ監督は、トッテナムやパリ・サンジェルマンなどを経て、2023−24シーズンに向けて新監督としてチェルシーに就任。カラバオ・カップ決勝やFAカップ準決勝までは導いたものの、ケガ人が続出したことも影響し、序盤戦からリーグ順位は中位に低迷していた。


 それでも、最終的にはリーグ戦5連勝で終えるなど、6位にまで浮上し、来シーズンのヨーロッパ大会の出場権も獲得した。しかし、来季に向けた話し合いの末、移籍市場の権限などで上層部と合意できず、さらにはチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得できなかったという成績面や練習方法が古いことが負傷者続出に繋がったなどといった指摘もあった模様で、21日に双方合意の上で契約解除となった。


 この解任に選手たちも驚きを見せていることが報じられているなか、昨年7月からチェルシーのアカデミースタッフを務めているテリー氏も自身の公式インスタグラムのストーリーズを更新し、「ポチェッティーノ(監督)、ヘスス・ペレス(アシスタントコーチ)、セバスティアーノ・ポチェッティーノ(フィットネスコーチ)が去ったのを見てがっかりした」と落胆していることを明らかにした。


 続けて、「監督が就任するまでは選手と契約したり、売却したりしないことを願うばかりだ」と新指揮官の意向が反映されない状況で選手の補強や放出が行われないよう上層部に忠告もした。


 2022年5月に新体制となったチェルシーでは、選手だけではなく、スタッフも大きく入れ替わるなど、チームには大きな変革があった。このため、昨夏に就任したばかりのポチェッティーノ監督には少し時間を与えるべきだと先日語っていたテリー氏だが、その願いは届かなかったことから、同監督が解任されたことを残念がっているようだ。